アニータ/淡路咲妃
共に戦った仲間は
この地を赤く染めていった。
国や仲間のために声をあげた者たちは
火花とともに散った。
かつて大切だった場所は
もう、見覚えのない景色になっていた。
内戦で失ったもの。
目の当たりにするほど、
目を背けたくなる。
失うのが怖い。悔しい。
何度もそう思った。
それでも彼は、今を前を向いていた。
あまりにも、かっこよかった。
ああ、
私にだって、女にだって、
できることはある。
他の誰が忘れようと私は決して忘れない。
この愛するスペインで燃えていた命を。

